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JR肥薩線の白石駅ににやってきました。
白石駅は、他県にもありますが、ここは「しろいし」と読みます。
令和2年7月に発生した球磨川水害の追悼式典の前日に訪問しました。
この駅は特に目立った被害はないように見受けられ、すこしホッとしました。

駅舎は特に被害がなく無事なのですが、一番驚いたのが線路です。
線路がすべて撤去され、復興用の道路として転用されていました。
那良口駅から白石駅に来るまでの間、同じように道路に転用されている区間も多く、少しずつ復旧作業に着手しているようでした。

いろいろ見て回りましたが、鉄道に線路がないと、何とも言えない寂しい感じがします。
無責任かもしれませんが、少しずつでいいので復旧してほしいです。
そしてまたSLが停車する、にぎやかな駅に戻ってほしいと思いました。

私たち駅ノート絵師にできる事は絵を描く事くらいしかありません。
本当に非力ですが、普段の畑違いの仕事をしているので経験を活かすこともできないし、一個人の力でどうにかなる様なことでもありません。
だからといって、絵を描く事に意味があるかわかりませんが、何もしないよりか遥かに良いというのはえきのての他のメンバーの方々と意見が同じでした。
なので、私も、今回同行のF17さんも、駅ノートにイラストを描く事にしました。

こういう時って、どんな表情の絵を描いたらいいんだろう?
何を伝えたらいいんだろう?
普段の駅ノートのお絵描きと違って、正直すごく悩みましたが、笑顔の表情にしました。
(暗い表情の絵を描いても仕方ないですものね。)

駅ノートの表紙にある「すべての縁ある方に感謝します。」がとても心に響きました。
この地を訪れたのも「縁」です。
縁がないと、球磨川水害の事も、おそらく遠い他県の話で「ふーん、肥薩線不通なんだ」程度にしかとらえてなかったかもしれません。
悲しい縁かもしれませんが、こういう縁もあるんだなと感じました。


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